著者
浅野 泰昌 大久保 一康 衣斐 美和子 栗田 正明 本田 誠 中村 美恵 管 麻未 幾田 美恵子 松村 歩実 川田 陵
出版者
くらしき作陽大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

人形劇と幼児は,「無生物に対する生命感の付与と感受」という本質的要素を共有しているために親和性が高く,人形劇は幼児の情操教育に有効であると考えられる。これに基づき,人形劇専門家ならびに保育者を志望する学生と協働し,人形劇表現の特質をふまえた児童文化財を制作し,地域公演を通した幼児の情操教育を展開した。学生集団による部活動の形態を採用し,組織運営や制作・練習・上演の計画と実施など,「実体験を通した学び」や「教えることによる学び」によって自己学習力のある創造的集団の形成を試み,保育者養成に取り組んだ。参加学生は,児童文化財の制作と上演の知識と技術や,その基礎となる思考力・判断力・行動力・コミュニケーション力を培い,総合的な実践力を高めたと考えられる。