著者
篠原 雅武
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2020
巻号頁・発行日
2020-03-13

エコロジカルな危機において、哲学では、人間生活の条件としての世界にかかわる新しい思考が始まっている。本報告では、「人間から離れた世界」、「人間世界と地球的世界の差異」という概念を起点にして、この思考の概要を述べてみたい。ここで起こりつつある近代的な世界像の見直しから、歴史学と地球惑星科学の協働を考えるうえでのいかなる示唆を与えるかを述べることが、最終的な目標となる。