著者
月岡 存 米本 剛理
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.74, no.2, pp.127-130,a2, 2006

低処理再生骨材を用いてコンクリートの配合や厚さの異なる植生型ポーラスコンクリート (連続空隙率21-25%程度) を作製し, 2年間余に渡り, 2種類の芝草の屋外生育試験を実施した。<BR>植生ブロック上に播種した西洋芝は, すべての植生基盤 (厚さ5-15cm) を貫通し, 自然状態で継続して生育した。植生に当たっては, 芝草が発芽し, 根が植生基盤下の自然土壌に達するまでの問, 水やり等の初期の養生管理が重要である。また, 傾斜地における植生においても, 平地の場合に比べ多少生長は劣るが, 継続した生育が確認された。<BR>ポーラスコンクリートを用いた植生基盤では, 高麗芝など根の浅い植物は生育に適さないため, 植物の選択が重要である。