著者
細川 義洋
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.176-183, 2014-01-15

年々増加の一途を辿る情報システム開発を巡る紛争例を元に,東京地方裁判所でIT専門の民事調停委員を務める筆者がシステム開発におけるユーザとベンダの責任の考え方,開発プロジェクトを円滑に進めるための注意点等を論じる.数多くのIT紛争に共通する問題であるシステム開発プロジェクトにおける『専門家責任』や『瑕疵』の考え方について,裁判所が出した判決を元に解決する他,補足として,不幸にも紛争に陥ってしまった場合の心構えについても記述する.