著者
美和,千尋
出版者
人間-生活環境系会議
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.34, 2010-11-22

われわれは,3つの異なる条件下の40℃90%のミストサウナとミストサウナ無しのエネルギー代謝の比較を行なった.その4条件は,ミストサウナ無し,ミストサウナだけ,ミストサウナに等尺1生運動,ミストサウナに等張性運動を加えたものである.実験前にはインフォームドコンセントを行なった健康な平均21歳の若年男性を対象とした.測定項目はエネルギー代謝量を酸素摂取量と炭素排出量から計算し,その他,温度計を用いて鼓月鄭盈,血圧計を用いて心舶数,体重変化と尿量から総発汗量とした.エネルギー代謝はミストサウナ単独の条件に比べて,運動を加えたミストサウナ条件で有意に増加した.ミストサウナと等張性収縮は,ミスト無しの2倍のエネルギー代謝量であった.鼓膜温,'L舶数,総発汗量もミストサウナ無しに比べて,他の3条件では有意に増加した.しかしながら,3条件下には有意な差は認められなかった.これらの結果より,ミストサウナを用いたエネルギー代謝の増加は,運動に関与するものが主であることが示唆された.