- 著者
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胡智於 (珠珠)
- 出版者
- Japan Society for Animation Studies
- 雑誌
- アニメーション研究 (ISSN:1347300X)
- 巻号頁・発行日
- vol.21, no.1, pp.101-109, 2020-09-30 (Released:2021-05-07)
本稿は、私が以前書いたブログ記事『高畑勲(1935〜2018年)戦後アニメーションにおける卓越した存在感』(「アニメーションスタディーズ 2.0」2018年5月7日)を発展させたものである。このブログはアニメーションスタディーズ協会に属している。同協会のメンバーが編集者であるためである。ブログは、学者、アーティスト、ファンが自らの現在の考えを簡潔かつ迅速に発表できるインターネット空間となっている。そのため、関連する主題について深く洞察するには詳細に取り組むスペースは限られている。この機会を用いてアニメーションメディアとストーリーテリングの世界に対する高畑監督の貢献に対する私の認識をさらに深めたい。高畑監督のアニメーション映画に立ち戻り、戦後史における監督の経歴を再検討するが、その際、逸話でつづった記憶と彼の創造的な精神についての私の研究と理解を含んでいる。