著者
篠原 一之 諸伏 雅代 船橋 利也 美津島 大 貴邑 冨久子
出版者
日本味と匂学会
雑誌
日本味と匂学会誌 (ISSN:13404806)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.11-17, 2000-04
被引用文献数
1

ヒトは、生活を豊にするために植物などの自然な匂いや香水などの人工的な匂いを用いているが、自然に体から放出される匂い(体臭)を介してもさなぎまな生物学的情報を交換している。例えば、体臭は性別、親子、同胞等の異なる生物学的カテゴリーを識別する際になんらかの役割を果たしているし、性行動、生殖生理にも影響を及ぼしている。そこで、これら体臭を介したコミュニケーションについて解説する。