- 著者
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芝田 学
- 出版者
- 公益社団法人 日本化学会
- 雑誌
- 化学と教育 (ISSN:03862151)
- 巻号頁・発行日
- vol.62, no.8, pp.376-379, 2014-08-20 (Released:2017-06-16)
水のイオン積を実験的に決定する方法は,主に3つある。それは,1)電位差を測定する方法,2)電気伝導率を測定する方法,3)熱量を測定する方法である。電位差測定により決定された値が最も広く用いられている。定数の値は馴染み深いが,その値がどのように決定されたのかはあまり知られていない。本稿では,それぞれの決定方法とデータの取扱いに関する注意点を解説する。