著者
佐伯一成 芝田遥 荒川正幹
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.317-318, 2012-03-06

本研究では、日本のキャリーオーバー制くじを対象として、主催者収益を最大化するための理論を構築することを目指した。ロト6、totoBIG、チャリロトの三種類のくじについて、過去のデータに基づいた分析を行い、キャリーオーバー額から売上高を推測する式を求めた。対象とするくじによって人気や知名度が異なるため、売上高に大きな差が存在する。そこで本研究では人気度という概念を提案し、この問題の解決を図った。人気度によって調整された売上高とキャリーオーバー額との間で近似式を求めた結果、決定係数が0.616である三次式を得た。この関数を用いたシミュレーションによって主催者収益の最大化を行った結果について報告する。