著者
花嶋 温子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.26, 2015

大阪府内自治体を対象として、環境審議会と廃棄物減量審議会における飲料の提供状況を調査し、93%の高回答率で結果を得た。府内の審議会のうち約半数が個別のペットボトル飲料を提供していた。飲料の提供をしていない2~3割の審議会でも、提供しない理由は慣例や費用であり、環境負荷の低減ではなかった。飲料の選択に関して担当者の多くは、費用が環境負荷やおもてなしの気持ちより重要だと考えているわけではない。しかし、現実には費用の制約が大きく、リユースびんを使うことは「良いことだが現状からの変更はむずかしい」と考える人が4 割を超えている。環境負荷と費用と文化(もてなしの文化)との間で、どのような容器を使うかは些細ではあるが姿勢の問われる選択である。
著者
花嶋 温子 福岡 雅子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.27, 2016

筆者らは、2014年に「恋するフォーチュンクッキー 関西のごみ処理施設Ver.」、2015年に「心のプラカード 関西のごみ処理施設 Ver.」という2つのインターネット動画を自主制作しYouTube上に公開した。ごみの問題にあまり関心のない人達にも焼却工場や資源化施設、最終処分場などごみ処理施設の存在を知ってもらい、イメージアップを計ることが目的であった。本研究では、実際にこの動画を視聴した人達の反応を被験者1006人のインターネットアンケートにより調査した。ごみ処理施設に対して、負のイメージ(汚い・臭い、危険・有害)と、正のイメージ(生活を快適に、環境を守る)のどちらもイメージが強い層ほど、動画を見た後でイメージが変わったと答える比率が大きい。これらの調査結果をもとに、ごみ処理施設に負のイメージを持っている人のうちどのくらいの人に影響を与えられたかを試算した。
著者
福岡 雅子 花嶋 温子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.26, 2015

筆者らは、前回の研究発表で取り上げたインターネット動画「恋するフォーチュンクッキー 関西のごみ処理施設Ver.(https://youtu.be/n4DAJpPvlDk)」に引き続き、新たなダンス動画を作成した。大阪府・兵庫県内にある焼却施設、資源化施設、最終処分場などのごみ処理施設11カ所をロケ地とし、そこに関わる人達180人を踊り手に迎えた、ごみ処理施設全体のイメージアップのためのダンス動画である。前作を超える動画を製作するべく、新たな挑戦も試み、「心のプラカード 関西のごみ処理施設 Ver.(https://youtu.be/ Wi-MmoZFCv8)」を完成させた。 発表では、動画の着目点、1作目と2作目の比較、ダンス動画作成の効果に関する考察などについて、第2報としてインターネット動画のその後を紹介する。
著者
花嶋 温子 福岡 雅子
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
巻号頁・発行日
vol.25, 2014

&nbsp;多数の自治体が「恋するフォーチュンクッキー」のダンス動画を製作し、インターネット上の動画投稿サイトで公開している。そして、その自治体のおすすめの場所をPRしている。しかし、自治体が製作するダンス動画に、ごみ処理施設が出てくることはなかった。そこで我々は、ごみ処理を担う処理施設を「恋するフォーチュンクッキー」のロケ地として、施設で働く職員やごみ収集担当者などと一緒にダンスを撮影し、動画を完成させて公開した。 <br>&nbsp;ごみ処理施設のイメージアップのために製作して公開した動画のその後について、視聴者などの反応を検証した結果を報告する。今回の動画配信は、自治体が公開しているごみ減量関連の動画などに比べて、再生回数が桁違いに多かった。また、「楽しい」「笑える」という反響が多かった。今回の経験で、廃棄物への認識を広報する際に持つべき視点を、いろいろな立場の人たちと共有したいと考えている。