著者
荒川 吉孝
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
no.40, pp.118-123, 2005-03

以下は、スコットランド王ジェィムス六世(1603年以降、英国王ジェイムス一世)の『悪魔学』(1597年エディンバラ刊)を翻訳し註釈を施したものである。この本は三巻から成り、フィロマテスとエピステモンの対話の形を取っている。ここでは第二巻の最初の三章を取り上げる。第一章では、妖術と降霊術が憂鬱と想像力の産物にすぎないとする意見に反駁する。第二章は、降霊術や妖術といった言葉の語源と定義を扱い、魔女の入門と見習いに話題が及ぶ。第三章では、魔女の行為を、「自分自身に関するもの」と「他人に向けられたもの」に分け、魔女の集会と儀式、特に悪魔の礼拝に言及する。
著者
荒川 吉孝
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.74-84, 2008-03

以下は、スコットランド王ジェイムズ六世(1603年以降、イングランド王ジェイムズ一世)の『悪魔学』(1597年エディンバラ刊)を翻訳し註釈を施したものである。この本は三巻から成り、ここでは第二巻第四章から第二巻最終章(第七章)までを取り上げる。第四章では、魔女たちが集会に行くための移動手段を検討し、彼らが経験する幻覚に論及する。第五章では、妖術の具体例と妖術による病気の治療法を示す。第六章では、妖術の害をうけやすい人々、魔女たちの持つ力、悪魔が様々な姿で魔女たちに現れる理由について論じる。第七章では、この世での悪魔の二様の働き、すなわち、あからさまな出現と隠微な不法の術とについて考察する。