著者
吉永 進一 平野 直子 塚田 穂高
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本科研では、明治末期より昭和初期にかけて全盛を迎えた民間の精神療法(あるいは霊術)について、同時代における身体技法の世界的な流行、国家主義的運動との関わりという両面から研究を行った。前者では桑原俊郎による催眠術の呪術化、ニューソートやラマチャラカのヨガ呼吸法の流入、後者では井上哲次郎による儒教の近代化、静坐法などの修養の流行という系譜を分析した。これらを元に田中守平の太霊道についての研究を進め、他方では臼井甕男の霊気療法、三井甲之のタナスエの道、そして現在のレイキヒーリングに至る歴史を明らかにした。また、その成果はIAHR(国際宗教史学会)を含む国内外の学会で発表された。
著者
荒川 吉孝
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
no.40, pp.118-123, 2005-03

以下は、スコットランド王ジェィムス六世(1603年以降、英国王ジェイムス一世)の『悪魔学』(1597年エディンバラ刊)を翻訳し註釈を施したものである。この本は三巻から成り、フィロマテスとエピステモンの対話の形を取っている。ここでは第二巻の最初の三章を取り上げる。第一章では、妖術と降霊術が憂鬱と想像力の産物にすぎないとする意見に反駁する。第二章は、降霊術や妖術といった言葉の語源と定義を扱い、魔女の入門と見習いに話題が及ぶ。第三章では、魔女の行為を、「自分自身に関するもの」と「他人に向けられたもの」に分け、魔女の集会と儀式、特に悪魔の礼拝に言及する。
著者
吉永 進一
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
no.43, pp.93-102, 2008-03

大川周明は超国家主義者として知られているが、その一方で宗教研究者、あるいは宗教者という側面もある。本論文は、大川の宗教性の全体像を理解するために、彼の宗教性を「知識人宗教」といの特徴を抽出し、他方では彼と思想的交流のあったリシャール夫妻の伝記的、思想的なプロフィールを描く。
著者
吉永 進一 安藤 礼二 岩田 真美 大澤 広嗣 大谷 栄一 岡田 正彦 高橋 原 星野 靖二 守屋 友江 碧海 寿広 江島 尚俊
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、仏教清徒同志会(新仏教徒同志会)とその機関誌『新佛教』に関して、基礎的な伝記資料を収集しつつ、多方面からモノグラフ研究を進めた。それにより、新仏教運動につながる進歩的仏教者の系譜を明らかにし、出版物、ラジオ、演説に依存する宗教運動という性格を分析した。新仏教とその周辺の仏教者によって、仏教の国際化がどう担われていたか、欧米のみならず他のアジア諸国との関係についても論証した。
著者
松井 信義
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.76-83, 2007-03-15

広告(advertisement)は,一般にテレビ,ラジオ,新聞,雑誌,広告板(billboard),パンフレット(pamphlet)などの媒体(medium)を通して受け手(receiver)に伝達(communicate)される。そして広告の主たる目的は,'to tell the public about a product or a service in order to encourage people to buy or to use it'(OALD, 6^<th> ed.2000)の定義からもわかるように,受け手にその内容について興味・関心を抱かせ,結果として何らかの行動(action)を起こさせるよう仕向けることである。本稿では主に,リーフレット(leaflet)タイプのパンフレットを取り上げ,広告はどのように受け手に行動の動機付けを与えようとしているのか,その言語ストラテジー(linguistic strategies)について考察する。とりわけ,'だじゃれ'(pun)などの'言葉遊び'(play-on-word)を含むレトリックは効果的な言語ストラテジーだと言える。
著者
中川 重康 西村 萬平
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

シミュレーションにより予測誤差30%以下であれば、日射量予測による効果が現れ、数日先の日射量を予測することにより、さらに経済的な運用が可能であることが明らかとなった。一方、舞鶴において、全天日射量、傾斜面日射量、気温、風向および風速を1999年5月から測定した。日射量は太平洋側地域に劣らない量であったが、冬季にはかなり低い値となった。特に平成11年度は舞鶴海洋気象台史上初の積雪量となり、ファン付き日射計も埋もれることとなった。過去の気象庁気象データから舞鶴における天気に基づく全天日射量の推定誤差率を求めた所、6月を除く4月〜10月において10〜15%の範囲に収まるが、それ以外の月では15〜20%の範囲となった。この手法を文字放送から得た天気予報に適用し、日射量予測を実施した。その結果、冬季および春季の"晴れ"という予報以外において、天気予報による日射量予測が70%以上の確率で予測誤差30%以下を達成することが分った。太陽熱/電力給湯システムにおいて、市販集熱器と市販深夜電力給湯器との組み合わせを検討した結果、貯湯タンクを1つにした構成が本研究に適当であることが分かり、これを新たに設計し、校内に設置した。集熱器、貯湯タンク、配管などにセンサーを取り付け温度を計測した結果、天気が安定した場合における集熱特性および放熱損失が明らかとなった。以上のように、システムの稼動状況の記録およびパラメータの決定を行った。日射量予測値に基づいて深夜電力により加熱を行う試験運用を行った。このデータから日射量予測の効果を確認した。また、本システムは本校武道場シャワー室に設置したため、実際の給湯負荷に対する実験に発展させる予定である。
著者
長尾 佳代子
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
no.38, pp.137-147, 2003-03

絵巻物や一般向け書物の中でさりげなく脇役を務める「倶生神」(くしょうじん)は中世以降の日本文学に登場する仏教起源の意匠である.しかし,倶生神がフダを抱えた姿は日本独特のものであり,インドや中国の仏教文化に由来するものではない.
著者
和田 優 米田 悠 石垣 尚男
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.26-32, 2007-03-15

人間は外部情報の80〜90%は眼を通して得ているといわれており、視機能がゲームセンスに大きな影響を与えていると考えられる。年少期の子供は視機能が発達状態にあるため、年齢や個人差による視機能の発達状態の違いが競技能力の差に大きく影響してくる。本研究では、近畿大会出場もしくはそれ以上の競技能力を持つジュニアテニス選手22名を被験者としてスポーツビジョンの測定を行い、ジュニアテニス選手の視機能の特徴や問題点を明らかにした。この長所を伸ばし、問題点を改善するためにパソコンソフト等を用いた視機能トレーニングを半年間実施した。その結果、視機能の著しい向上が認められ、また競技実績においても全日本ジュニア選手権に出場する選手を輩出した。
著者
小野 伸一郎
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1998

本研究は現在までに活躍した女子長距離選手を対象に,選手のBMI(Body Mass Index)と競技記録の関係分析から競技記録が最も高くなるBMI(至適BMI)を推定し,女子長距離選手のウエイトコントロール指標の提案を行うことを目的とする.本年度に得られた成果の概要は以下のとおりである.なお,成果(1)については高校女子選手を,成果(2)については中学女子選手を対象とした.成果(1):高校女子の800mから5000mまでの競技においては,競技距離の延長に伴いBMIの影響が大きくなり,等確率楕円より推定した至適BMIは,800mでは17.5,1500mでは17.6,3000mでは17.0,5000mでは16.8を示し至適BMIは小さくなる関係が示唆された.高校女子中長距離種目には,それぞれ競技成績を最もよく引き出すことのできる至適なBMIが存在するのではないかと考えられる.成果(2):中学女子の等確率楕円より推定した至適BMIは,800mでは17.4,1500mでは17.2であった.また,BMIと最高記録との関係による回帰分析より推定した至適BMIは,800mレースでは17.5,1500mレースでは17.8であり,中学女子種目にも競技距離ごとの至適BMIが存在する可能性が示唆された.計画にあげた「女子マラソン選手の至適BMI推定」については平成12年度に成果発表をおこなう予定としている.また,「BMIと体脂肪率との関係分析」に関しては現在データ収集している.
著者
荒川 吉孝
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.74-84, 2008-03

以下は、スコットランド王ジェイムズ六世(1603年以降、イングランド王ジェイムズ一世)の『悪魔学』(1597年エディンバラ刊)を翻訳し註釈を施したものである。この本は三巻から成り、ここでは第二巻第四章から第二巻最終章(第七章)までを取り上げる。第四章では、魔女たちが集会に行くための移動手段を検討し、彼らが経験する幻覚に論及する。第五章では、妖術の具体例と妖術による病気の治療法を示す。第六章では、妖術の害をうけやすい人々、魔女たちの持つ力、悪魔が様々な姿で魔女たちに現れる理由について論じる。第七章では、この世での悪魔の二様の働き、すなわち、あからさまな出現と隠微な不法の術とについて考察する。
著者
眞柄 賢一
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

NCVCは申請者が10年以上も開発を続けており、すでに3軸マシニングセンタ用CAMソフトとしての地位を確立しているため、そのユーザインタフェースを崩さずにワイヤ放電加工機向けのNCプログラムが生成できるよう努めた。単純な図形や一定のテーパ角度等は、ワイヤ放電加工機用の切削条件設定を別に追加することで簡単に実現できた。ワイヤ放電加工機特有の加工では、中抜き加工と上下異形状切削の区別を、前者はAWFポイントをCAD作図時点で指示する方法、後者は2つのレイヤ情報をXY軸とUV軸に対応させる方法を考案し、解決することができた。四角形と円など線の数が違う上下異形状は、プログラム内で微細線分を計算することで対応した。どうしても線の数が合わせられない錐形状等は、一時停止点をCADで作図することを考案し、それを認識させることで解決することができた。申請時点でワイヤ放電加工機向けのシミュレーション機能は実装できていたので、生成したNCプログラムはシミュレーション機能のデバッグも兼ねて入念なチェックを行った。実機での加工実験は、本校ではまだ経験が浅いことから、NCVCの教育利用と機器の導入実績などを勘案して松江高専様を訪問した。適切なアドバイスを受けながら進めることができ、加工実験は良好な結果を得ることができた。そのスキルは本校実習工場にもフィードバックできている。今回の取り組みによって、これまでのユーザインタフェースを崩すこと無くワイヤ放電加工機特有の上下異形状切削に対応することができた。しかもそれを2次元CADで表現した図形情報からNCプログラムが生成できる意義は大きいと思われる。今後は教育機関だけではなく広く一般企業にも展開できるよう問題点を整理し開発を進めていきたい。
著者
森内 基隆 中川 重康
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.35-39, 2005-03-10

太陽電池モジュールは,建物,積雪等による部分陰の影響を受けて,その発電出力が低下することが問題となっている.特に,積雪による部分影の影響は大きく,外部からの電力供給による融雪装置の検討が進められている.一方,筆者らは120W太陽電池モジュールを用いた実験で,一個のセルが陰に覆われた場合,そのセルの温度が日の当たっているセルの温度より高いことを明らかにしている.本研究では,120W太陽電池モジュールにおいて6個のセルが陰で覆われた場合,それらのセルの温度は日の当たっているセルの温度より低くなることが分かった.さらに,陰になるセルの温度が,そのセルの枚数で異なることを解明した.陰で温度の下がるセルであっても,他のセルからの電力供給で温度を上げることができた.モジュールに雪が積もると,セルは雪で陰になるので,その陰のセルの温度を上げて雪を溶かせることが可能であることを示している.従って,本研究は外部からの電力供給を必要としない,新しい融雪手法を提案している.
著者
森内 基隆 中川 重康
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.17-24, 2006-03-10

最近,太陽光発電設備の普及に伴い,その設置場所が積雪地域に拡大している.しかし,積雪地域に設置された太陽電池モジュールの積雪が,太陽電池が受け取る太陽エネルギーを減少させる.その結果,太陽光発電システムの発電量が低下する.この問題を抑制する手法の一つが,太陽電池モジュールの積雪を融かすことである.雪が積もった直後は,積雪は太陽電池モジュールの全面を覆っているが,時間が経過するとほとんどの積雪は,自重あるいはわずかの太陽光によって,太陽電池モジュールから滑り落ちる.しかし,太陽電池モジュールの最下部に配置されたセルの位置に積雪の一部が残り,この積雪の一部が部分的な陰を発生させる.この部分的な陰が,太陽電池モジュールの発電電力量を減少させる.我々は,太陽電池モジュールの最下部に配置されたセルの位置に残った積雪に着目し,太陽電池モジュールの発電電力量を使用して,この積雪を融かす手法を提案し,評価する.
著者
高谷 富也 加登 文学
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、暴風雨時の波浪や潮流によって生じる繰り返し荷重や地震時における海底パイプラインの耐波・耐震安定性を評価することを目的として、パイプライン-地盤系の動的応答解析を通じて、パイプラインの変位挙動やその周辺における地盤剛性の低下との関連を検討し、耐波・耐震安全性に関する資料を得るために2年間の研究を遂行した。研究代表者は、既に遠心力模型載荷実験に基づいた繰り返し水平載荷を受けるパイプライン周辺地盤の間隙水圧応答の予測評価式を提案し、パイプライン周辺における地盤剛性の低下との関連を検討してきており、暴風時の波浪や潮流によって生じる繰り返し荷重を受けるパイプライン-地盤系の動的応答解析に基づいた耐波安全性についての検討を行った。その結果、パイプラインに作用する水平荷重と鉛直荷重の比、繰り返し水平荷重の大きさや周波数、パイプラインの初期上載圧や初期埋設深さ、パイプラインと地盤との接触面に設定したジョイント要素の力学特性などがパイプラインの変位挙動、周辺地盤内部の応カ-ひずみ履歴応答や間隙水圧応答に大きく影響することが明らかとなった。一方、研究分担者は砂の粒子形状に着目した非排水状態下におけるせん断特性を把握するために、LabVIEWによる単純せん断試験の計測支援システムを構築した。これにより、海底地盤の砂層に対するせん断特性が定量的に把握することができた。その結果、粒子形状が丸い砂は少ないせん断ひずみで、過剰間隙水圧比が増加から減少に転じるところの変相点に至るため、有効応力が回復しやすく高いせん断応力を発揮することが明らかとなった。
著者
吉永 進一 赤井 敏夫 橋本 順光 SHORE Jeff
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本科研において子孫宅に残された平井文書の撮影が大きな目標であったが、予算面の制約から全資料の撮影を完了することはできなかった。しかし撮影資料をデジタル化したことは研究のスピードアップにつながった。またシカゴ万国宗教会議などのアメリカにおける講演関係の新聞記事、日本での雑誌記事といった基礎的史料に関してはデジタル化して報告書付録DVDに収録することができた。これらのデジタル資料は、電子文書保存の国際標準仕様であるJIS Z6017に準拠して作成され、ダブリンコア仕様のメタデータを添付されており史料的価値は高い。この三年間において、吉永は平井文書みならず、仏教雑誌、『道』誌、『新公論』誌などの平井関係の資料を調査し、平井金三の全生涯について伝記的な研究を行うことができた。これによって、多様な領域で活動した平井の全体像を描くことが可能になった。橋本順光は平井を神智学や在米中国仏教徒との関連で論じ、西洋主導の近代世界の中で東洋の文化的自立を目指す運動のひとつとして評価した。赤井敏夫は明治期仏教における神智学の影響について書誌学的な研究をおこなった。Jeff Shoreは平井の手稿についての調査を、研究協力者の野崎晃市は平井とユニテリアンに関する研究を行い、同じく協力者の橋本貴は資料のデジタル化に関する論考を執筆した。以上の研究から、明治二〇年代の仏教復興が国際化と連動した動きであり、平井や鈴木大拙など、仏教とキリスト教の対立構図を脱して東西宗教思想の比較と融和に向かう動きがあったことが検証できた。今後の研究課題としては、第一に貴重な歴史資料である平井文書の撮影を完了することが急務である。第二に、アメリカでの仏教受容を検証するためには平井のアメリカ側への影響を実証的に調査する必要があると思われる。第三には、平井と道会などの日本生れのキリスト教との関係についてはさらなる考究が必要であろう。
著者
三輪 浩 横川 純
出版者
舞鶴工業高等専門学校
雑誌
舞鶴工業高等専門学校紀要 (ISSN:02863839)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.64-81, 2004-03-10

交互砂州河床から流量減少によって形成された水みち河床が,再び交互砂州河床に移行する過程に及ぼす流量の影響について検討した.その結果,水みちから交互砂州への移行には水みち幅の拡大を伴うが,これは,小流量時では河床上昇に伴う水みちの埋め戻しと浮州の侵食によって行われ,大流量時では浮州の侵食のみによって行われることを示した.また,一様砂河床では浮州は上流部から侵食されるのに対して,混合砂河床では下流部からも同時に浸食されるため,混合砂河床では砂州の形成に要する水みち幅の確保が容易であるとともに,粗砂による前縁線の形成によって砂州は発達しやすいことを示した.さらに,淵の対岸に浮州がある場合はその浮州が侵食され,消滅するまで淵の移動は緩慢であり,とくに小流量の場合には停止している傾向がある.また,浮州の消滅に伴って砂州が形成されると,淵の移動は活発になることを見出した.ただし,小流量時の場合は交互砂州形成後の淵の移動は必ずしも大きくなく,固定化の傾向を示すものもあることを示した.