著者
荒牧 まいえ 人見 重美
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.98, no.11, pp.2843-2848, 2009 (Released:2012-08-02)
参考文献数
11

針刺し防止対策には,標準予防策の徹底,安全機材の活用,適切な廃棄システムの確立などが有効である.針刺しが起こった場合に速やかに対応できるよう,各施設でマニュアルを作成し,全職員に周知しておく必要がある.曝露者に特別な背景(妊娠,B型肝炎,腎障害など)がある場合や,薬剤耐性HIVの曝露を疑う場合は,予防内服用の抗ウイルス薬を注意して選択する必要がある.