著者
松山 正將 花渕 健一 菊地 清文 高橋 則雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.249-253, 1993-06-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
3

元仙台愛宕下発電所は、1920 (大正9) 年仙台電気工業 (株) が、現在仙台市域なっている名取郡六郷村を供給区域として事業認可を得、建設したものである。その発電用水は広瀬川に求め、大橋下流約320mの所に潜堰を築き、右岸に設けた取水口から地下に入り一度地上に出たあと、龍の口沢を越えたところで再び地下に入り、愛宕山のふもとに設けた発電所の開放型反動水車へ導いた。この導水施設の全長は約2kmである。本報告は、建設後70余年経過し忘れ去られようとしている土木構造物の現存するトンネル部分 (約1.3km) の現況調査を行い、その記録と共に利活用の可能性について述べるものである。
著者
松山 正將 花渕 健一 菊地 清文 佐伯 吉勝 高橋 則雄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.521-528, 1998-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
14

仙台城 (愛称: 青葉城) とは、本丸や二の丸等を総称した平山城のことで、その立地条件の特徴として自然地形を巧みに利用した築城であることは良く知られている。本報告はその自然地形の中から本丸酉側に位置する青葉山丘陵の「御裏林」を対象に、防備性では堀切・切通を、潅漑技術ではその湧水位置と湧水量を調査し、これまでの資料と比較検討を行い、仙台城量の保全の在り方について考察する。