著者
及川 敬敏 葛西 祐介 石山 敦士 中居 賢司 福島 明宗 伊藤 学 葛西 直子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SCE, 超伝導エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.139, pp.23-26, 2006-06-29

母親が緊張したり,リラックスしたりしている状態が胎児にどのような影響を及ぼすかについて興味がもたれている.そこで本研究では胎児心磁図(fMCG: fetal MagnetoCardioGram)の計測により,母親の心拍変動と胎児の心拍変動の関係を調べた.暗算およびクラシック環境下における母親の心電図と胎児のfMCGを同時計測し,母親と胎児の心拍変動とそのスペクトルを求め,心拍数,CV値(Coefficient of Variation),LF(Low Frequency),HF(High Frequency),LF/HFを算出した.それぞれの値から母親と胎児の心拍変動の関係について検討した.その結果,母親が緊張している場合には,胎児も緊張していることが多いことが分かった.