著者
藤井 孝晏 玉井 定道 西村 勝尚 志水 史典
出版者
Japan Concrete Institute
雑誌
コンクリート工学 = Concrete journal (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.45-54, 1995-04-01
参考文献数
2

当建物は20階建て高層RC造集合住宅である。設計基準強度600 kgf/cm2のコンクリート, SD 490の高強度鉄筋を使用し断面の縮小化・鉄筋量の削減を図った。柱・はり・床・壁の主架構を構成する部材はすべてサイト製作によるPCa部材とし, はり主筋を柱はり接合部内において接合する極めてPCa化率の高い構・工法を開発し, 実用化した。その結果, 省力化・省資源・工期短縮・高品質化が図れた。<BR>本稿では, 建物概要, 高強度材料を用いたサイト製作PCa部材の設計と構・工法および高強度コンクリートに関する施工と品質管理について報告する。