著者
藤垣 嘉秀
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.5, pp.1061-1067, 2014-05-10 (Released:2015-05-10)
参考文献数
10
被引用文献数
2 1

AKIの概念が導入され,この10年間に国際的にRIFLE,AKIN,KDIGO診断基準・分類が提唱された.これらは,臨床的に使用可能な検査法でAKIを定義し,予後予測のための重症度分類を提案している.各基準・分類に基づきAKIの頻度が報告され,予後予測に関する妥当性が検証され比較検討されている.今後,運用上の問題解決をはかるとともに,早期診断と疫学研究に基づくAKIの予後改善に向けた取り組みが期待される.