- 著者
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近藤 直樹
藤澤 純一
荒井 勝光
近藤 利恵
和田 庸子
- 出版者
- 一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
- 雑誌
- 臨床リウマチ (ISSN:09148760)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, no.4, pp.323-328, 2011-12-30 (Released:2015-12-30)
- 参考文献数
- 7
トシリズマブ使用下に肺炎を生じた関節リウマチの2例を経験した.2例とも臨床症状は肺炎発症前より持続していた(症例1;全身倦怠感,悪寒,発熱,症例2;咳,痰,呼吸困難)が,初診時のCRPは陰性でありトシリズマブ投与の影響でマスクされていた.白血球数および好中球分画の上昇が見られ,肺炎発症前と比較しても高い上昇率を示していたことから,これらは肺炎の診断の一助となると思われた.2例とも肺炎軽快後RA疾患活動性が上昇し1例(症例1)はトシリズマブ再開,1例(症例2)はエタネルセプトへ変更した.