著者
藤生 和也
出版者
公益社団法人 日本下水道協会
雑誌
下水道協会誌 (ISSN:00214639)
巻号頁・発行日
vol.54, no.658, pp.126-133, 2017

<p>日本の下水道整備は漸く高普及段階に到達し,劣化データも蓄積されつつある.本研究はテレビカメラ調査結果の大規模データベースを統計解析し,コンクリート下水管について布設工事直後の劣化保有率を統計的かつ定量的に推定する.解析の結果,劣化保有率及び95%信頼区間は,6種劣化 (破損,クラック,腐食,たわみ,継手ズレ及び浸入水) について約66%±12%,破損について約18%±10%,クラックについて約34%±11%と推定される.</p>