著者
藤田 正悟 上垣外 英剛 船越 孝太郎 奥村 学
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2021-NL-250, no.3, pp.1-6, 2021-09-21

抽出型要約は元の文書において重要度が高い文を抽出し要約として再構成する手法であり広く使われている.その一方,この方法では複数文書を横断して重要文を抽出し要約を構成する際に,抽出された文の順序が適切ではない場合がある.解決策として既存の文並び替えモデルを使って文並び替えを行うことが考えられるが,抽出型要約に適した文並び替えの教師データが存在せず,尚且つ抽出型要約において並び替えを考慮した評価尺度が存在しないという問題がある.そこで我々は抽出型要約に適した文並び替えの教師データの作成手法と抽出型要約を並び替える場合の評価指標を提案する.いくつかのベースラインと比較した結果,我々の評価指標は特に一貫性において人手評価と高い相関を示した.