著者
藤野 俊樹 栗原 康平 豊田 善隆 鈴木 大祐
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿
巻号頁・発行日
vol.16, pp.127-130, 2017

近年,夜間の防犯目的などで低照度環境でも撮影ができる監視カメラが必要とされている.低照度下での撮影動画に含まれるノイズを低減する手法として,動体領域を検出し物体ぶれを発生させずに複数フレームを加算するノイズ低減手法がある.ただし月明かり下での撮影のように,ノイズ量が多い環境下では,従来の手法はノイズを動体として誤認識してしまう課題がある. そこで我々は,緩和値を設けることでノイズ頑健性の高い動き検出処理を搭載したノイズ低減手法を提案する. 本提案手法は,入力画像と遅延画像から動き検出を行い,動き検出量に応じてノイズ低減量を変更する. 本提案手法を動画に対してシミュレーションを行った結果,ノイズ量を従来手法に対して約半分に低減できることを確認した.