著者
山川 加世子 榎田 守子 梶谷 佳子 田嶋 憲子 伊藤 ちぢ代 蛭子 真澄
出版者
神戸市看護大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:13428209)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-8, 2002-03-06

平成12年度実技試験「排泄」の得点状況を分析し,難易度の高い行為を明らかにした。難易度の高い行為は<共通不可欠要素>では「清潔・不潔の区別」「無理・無駄のない動作」「安全・安楽,プライバシー」であり,<核となる要素>では「陰部,肛門部をちり紙で拭く」「腰部を挙上し,寝衣を腰の上まであげる」腰部を支えながら便器を挿入する」であった。また,難易度の高い行為の特性は'現実に生じていないことを自分でイメージして行なわないといけないもの''差恥心が強く生じるもの''左右の手で同時に別々の動きをしなければならないもの'であることが明らかになった。今後の演習指導としては,排泄物というリアル感をもたせるための工夫が必要である等が示唆された。