著者
田中 健大 衣笠 秀明
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.352-355, 2021-03-25

概念・定義 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;DLBCL)は大細胞型B細胞のびまん性増殖から成る腫瘍であり,他に定義されたタイプの大細胞型B細胞リンパ腫の特徴を欠くものと定義される1).つまり,大細胞型B細胞性腫瘍のwaste basketとしての病型であり,雑多なリンパ腫の寄せ集めと考えるべきであるが,現実的には形質芽球性リンパ腫(plasmablastic lymphoma;PBL)やBurkittリンパ腫(Burkitt's lymphoma;BL)の除外が必要となる.MALT(mucosa-associated lymphoid tissue)リンパ腫は粘膜関連リンパ組織に発生する低悪性度B細胞リンパ腫である1).
著者
田中 健大 衣笠 秀明
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.356-358, 2021-03-25

概念・定義 マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma;MCL)は小型〜中型の成熟B細胞腫瘍で,多くはCD5陽性でt(11;14)によるcyclin D1の過剰発現がみられる1).濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma;FL)は濾胞中心のB細胞の腫瘍であり,典型的には濾胞状の構造を示す1).