- 著者
 
          - 
             
             西口 健介
             
             王 麗楊
             
             寒川 昌平
             
             山田 佐知子
             
             桑原 隆
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 一般社団法人 日本透析医学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.53, no.9, pp.471-476, 2020 (Released:2020-09-28)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 16
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             1
             
             
             
          
        
 
        
        
        血中カルシウム (Ca) 評価に血清総Ca (tCa) が使われるが, 低蛋白血症では評価が難しく, またCaの生理学的効果はイオン化Ca (iCa) によって決定されるので, iCaを測定すべきとされる. 透析 (HD) 患者の血清Ca管理目標範囲は8.4~10.0mg/dLであるが, iCaについては不明である. HD患者37名に透析前の定期検査時に全血をRAPIDLab1200 (SIEMENS) でガス分析を行い, 凍結血清のiCa, pHを外注検査委託した. AlbはBCP改良法で測定, 3.1g/dL以下, あるいは4.0g/dL以上のAlb補正CaをそれぞれKDOQI-1, KDOQI-2式で算出した. ガス分析, 外注検査pH補正iCaとAlb補正Caには, それぞれy=0.092x+0.300, r=0.807, y=0.132x+0.092, r=0.853の関係があり, Ca目標値8.4~10.0mg/dLに相当するiCaは, ガス分析で1.07~1.22mmol/L, 外注血清検査で1.20~1.41mmol/Lとなった.