著者
大石 孝義 西家 弘佳 小林 弘幸 小林 智
出版者
The Japanese Society for the Study of Xenobiotics
雑誌
薬物動態 (ISSN:09161139)
巻号頁・発行日
vol.10, no.5, pp.683-688, 1995 (Released:2007-03-29)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

イヌに 14C-KW-4679 を 1mg/kg 経口投与後の吸収および排泄について検討し,以下の結果を得た.1.血漿中放射能は投与後 1.13時間に最高濃度(723.2ng eq,/ml)を示した後,おおむね一相性に消失し,t1/2 は4.53時間であった.2.14C-KW-4679 の血球移行率は投与後2時間から12時間まで31.7-35.5% とおおむね一定値を示した.3.in vivo における血清蛋白結合率は投与後 0.5時間から12時間まで 53.1-56.8%とおおむね一定であった.4.投与後168時間までに尿中に 73.4%,糞中に 22.9% が排泄され,総累積排泄率は 96.3% であった.大部分は投与後48時間までに排泄された.