著者

西崎 弘太郎

出版者

公益社団法人日本薬学会

雑誌

藥學雜誌 (ISSN:00316903)

巻号頁・発行日

no.344, pp.709-716, 1910-10-26

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著者ハ嘗テ本誌ニ於テ酵素ノ作用ニ由リ生成スヘキ分解生成體ハ毎ニ反作用ヲ行フカ故ニ其相系ヨリ絶エス之レカ消失シ去ルコト精酒ノ釀造ニ就テ見ルカ如クナルニ當テハ酵素ノ作用ハ豫想以上ナリトノ説ヲ公ニシ且ツ「ヂアスターゼ」カ實際臨床的ニ有効ナリトセハ生成スヘキ糖分ノ膓壁ヨリ吸收サルヘキコト之レカ主因ナリトノ意見ヲ有シタリシカ更ニアブテルハルテン氏カ昨年十一月獨逸藥學會ニ於テナシタル講演ヲ引用シテ自説ノ根據ノ益々有力ナルヘキヲ論シ且ツ日本藥局方ニ規定セル其糖化力試驗法ハ寛ニ過クルノ結果適品タルノ程度ニ澱粉ヲ混和スルノ事實アルコトヲ説キ新ニ之レカ試驗法ヲ提案シテ強力ノモノ、ミヲ採用スヘキコトヲ説ケリ