著者
西野 博喜
出版者
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
雑誌
日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学 (ISSN:13468111)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1-2, pp.78-83, 2005-04-18 (Released:2010-09-09)
参考文献数
21

今回, 提唱するシャープニング法は人間工学ならびに心理学的見地から考案されたものである.まず, 実体顕微鏡を用いて視覚による情報を獲得した.微小部分での操作を観察しながら作業できるようになり, 従来の盲目的作業から脱却できる。そして従来法では不可能であった知覚運動学習が実現するのでシャープニングの技能向上につながる.次に, 小型の回転砥石と技工用エンジンを使用し作業の効率化を図り, さらに適切な支持を確保することで手の安定性を得た.これよりシャープニング時に生じる手プレ (運動時振戦) は大幅に減少する.