- 著者
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見市 高一
川越 恭二
- 雑誌
- 研究報告データベースシステム(DBS)
- 巻号頁・発行日
- vol.2010-DBS-151, no.25, pp.1-7, 2010-11-05
Yahoo! 知恵袋や教えて! goo などの QA サイトで質問回答の検索を行う利用者 (以下,検索利用者と呼ぶ) が多数存在し,日常の疑問の解決や情報交換が行われている.QA サイト内において過去に質問を行った質問者の質問意図と,検索利用者の検索意図との間に差が生じるため,求める回答にも差が生じ,結果的に検索利用者の意図した回答が取得できないという問題が存在する.そこで,検索利用者の検索意図が複数存在することに着目し,これらを入力することでシステムがその意図を反映し,検索利用者の意図した回答の検索が行うことが可能であると考えた.本研究では,この複数存在する検索意図のことを S 項目と定義する.評価実験の結果,Yahoo! 知恵袋の検索結果と比較して,S 項目を用いた回答検索手法の検索精度が向上した.