- 著者
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池口 絵理
谷口 孝夫
荒牧 陽
荒木 美希
岡本 元純
濱崎 暁洋
- 出版者
- 一般社団法人 日本糖尿病学会
- 雑誌
- 糖尿病 (ISSN:0021437X)
- 巻号頁・発行日
- vol.57, no.4, pp.235-241, 2014-04-30 (Released:2014-05-19)
- 参考文献数
- 12
平成20年1月から平成24年3月の4年3ヶ月間に,低血糖で緊急入院となった糖尿病薬物治療中の53名について検討した.SU薬群41名,インスリン群12名,それぞれ年齢は83.0±8.7歳,74.8±10.8歳(mean±SD),HbA1c(NGSP値)は6.56±1.19 %, 7.64±1.20 %,血糖回復までの時間は,17:[6, 27]時間,1.5:[1, 8.25]時間(中央値:[25 %値,75 %値])であった.高齢・腎機能低下症例にSU薬群が集中し,低血糖が遷延する傾向がみられた.高齢者のSU薬での厳格なコントロールには慎重を期し,薬剤変更,インスリンへの切り替えを考慮したい.SU薬・インスリン治療中には,年齢に応じて目標HbA1c値を見直すべきと思われ,シックデイの際の対応についても十分指導すべきである.