著者
谷村 綾子
出版者
千里金蘭大学
雑誌
千里金蘭大学紀要 (ISSN:13496859)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.41-49, 2015-12-24

学士課程教育における受動的な学習態度を改善する方策として、アクティブラーニングの導入が注目されているが、アクティブにならないアクティブラーニング等、失敗事例の蓄積、類型化が試みられている。現段階でこれらの課題が本質的な問題解決に至っている状況とはいえず、試行錯誤の段階である。中でも学習者(学生)の対人関係に関する資質・能力感に焦点を当てた詳細な研究は管見の限りまだまだ少ない。そこで、本研究ではアクティブラーニングが成立する要件として、学習者の資質・能力観について言及し、また重要なファクターとして「対他者」視点の獲得を設定し、ルーブリックとして明示する。
著者
小野 淳 棚次 英美 谷村 綾子
出版者
千里金蘭大学
雑誌
千里金蘭大学紀要 (ISSN:13496859)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.33-40, 2015-12-24

近年、学部学生のアクティブラーニングを推進するために、学内のラーニングコモンズを活用したさまざまな先進的な取り組みが進められている。ラーニングコモンズは教育・研究資源が集約されていることから図書館に設置されることが多く、文科省審議においても「大学図書館が積極的に教育・学習に関与することが望まれる」とされている。主たる学習者である学部学生がアクティブラーニングを進めるために、またアクティブラーニングの学習スタイルを定着させるために、大学図書館がどう支援体制を整えていくべきか、現状の問題と改善すべき点の洗い出しを行う。また大学教育全体の充実に資するため授業や他部署との連携をどうはかるべきかを考察する。