著者
豊田 義博
出版者
株式会社 リクルート リクルートワークス研究所
雑誌
研究紀要 Works Review (ISSN:24350699)
巻号頁・発行日
vol.13, no.10, pp.2-15, 2018 (Released:2019-10-08)

人が育つゼミでは,大学教員は何をしているのか。授業内容ではなく,教員の教育行動に着眼し,23 のゼミの実態を探索した。ゼミの構造は同質的だが,教員個々が掲げる学修ゴール,それに対応した教育行動には特徴があり,それぞれが有機的に連関してゼミの人材育成の品質を高めていた。学修ゴールを4類型に,教育行動を10のカテゴリーにまとめ,その関連性を体系化した。
著者
豊田 義博
出版者
株式会社 リクルート リクルートワークス研究所
雑誌
研究紀要 Works Review (ISSN:24350699)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.1-14, 2013 (Released:2019-12-09)

アジア主要国およびアメリカの大卒者を対象とした調査セットを用いて,各国のキャリア選択行動の特徴を分析したところ,日本の大卒就職市場の抱える構造的課題の根源は,「大学前期までに進路決定する比率が他国に比べて著しく低いが,大学卒業までに進路決定している比率はいずれの国よりも極めて高いこと」「幹部候補対象の大卒採用市場とエントリーレベル採用市場が一体になってしまっていること」であることが見えてきた。
著者
豊田 義博
出版者
株式会社 リクルート リクルートワークス研究所
雑誌
研究紀要 Works Review (ISSN:24350699)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.1-14, 2010 (Released:2019-12-12)

就職活動を満足する結果で終えた大卒者が,入社後に挫折・迷走するケースが増えている。その要因として,大学生時代に形成される「自分探し志向」に着目し,若手社会人へのリサーチを行った。その結果,「フィット志向」「ゴール志向」が高いほど,現在の仕事満足度・自我アイデンティティ確立が低くなる傾向が観測された。また,この傾向は,「自己信頼」「不信」の双方が高い群に,顕著であった。