著者
豊福 邦隆
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.1342-1347, 2009

2009年6月23日~25日にドイツ・ヴィースバーデン市(フランクフルト近郊)で,ドイツZellcheming(ドイツ紙パルプ技術協会)の年次大会が行われ,これに参加したので概要を報告する。本来,ドイツは製紙の先進国で,本年は104回目の年次大会で,毎年同じ時期に,同じ場所で行なわれている。ヨーロッパ全土から1,500~2,000人が参加し,景気が悪いといわれるわりには盛況な大会であった。併設される展示会は,大変規模が大きく,ヨーロッパでは最大といわれるような賑やかなものであった。<BR>また,大会の前後でフォイト社の研究センター,ドイツ国内の製紙工場を訪問したのであわせて報告する。
著者
豊福 邦隆
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.570-580, 2010

2009年10月26日~29日にブラジルのサンパウロで,第42回ABTCP(ブラジル紙パルプ技術協会)年次大会・展示会がPI(フィンランド紙パルプ技術協会)との共催で行われた。2006年の年次大会以来,2度目の参加である。<BR>ABTCPの積極的な海外活動とブラジル紙パ産業の成長を反映して,結構,海外(欧米)からの参加者も多いが,さすがに経済危機の影響を受けた今年は,例年に比べて半減している。<BR>特別セッションで世界各地域を代表した5件の発表が行われ,環境,パルプ,自動化,紙,回収・設備,エンジニアリングの6分野で65件の一般講演が行われた。特筆は,併設される展示会の巨大さであるが,2006年に比べるとこれも半分に近い5,600m<SUP>2</SUP>という広さに減少し,165社の展示が行われた。<BR>大会終了後には,フィブラ社のジャカレイ工場とその苗畑や植林地を見学した。また,サトウキビからのバイオエタノールの生産工場も見学した。