著者
赤池 正巳 奥泉 良一 田辺 好幸 小川 建 西尾 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27
被引用文献数
1

高周波能動回路の効率の改善において、アイドラのリアクティブ処理が重要である。アイドラリアクティブ処理の方法の一つとして、負荷を解放/短絡にすることがある。しかし、従来の大信号解析では、負荷のインビーダンスが有限な数値であるため、各調波ごとの負荷の解放/短絡の表現が難しかった。本報告では、ハーモニックバランス法を用いた解析において、各調波ごとの負荷の解放/短絡を、仮想的な電圧源を負荷と直列に挿入することで表現し、その効果の検討を行う。これは、文献[1]の方法を応用し、数値解を求めたものである。これらの解析の表現法をまとめたものを表1に示す。