著者
村上 唯斗 轟木 梨奈 高橋 純
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S45101, (Released:2021-07-06)
参考文献数
5

全国で1人1台端末環境が整備され,クラウドを活用した学習ツールと共に,活用が期待されている.しかし日常的にこれらを活用した授業の知見が不足している.そこで本研究では,1人1台端末環境を整備し,クラウド活用に制限を加えず,日常的に活用している学級の授業を事例として,児童のPC 活用の特徴を明らかにした.授業を学習活動の変化を境目として分節化し,学習活動とPC 活用の関係を検討した.結果,学習活動の質や利便性を向上させるためにPC を活用する点では従来のPC 活用の特徴と同様であったが,授業形態に関わらず複数の学習活動でファイルを共同編集し,多くの児童間で交流していた点などが新たな特徴であった.