- 著者
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辻 秀一郎
濱田 一壽
山中 芳
- 出版者
- 中部日本整形外科災害外科学会
- 雑誌
- 中部日本整形外科災害外科学会雑誌 (ISSN:00089443)
- 巻号頁・発行日
- vol.51, no.4, pp.597-599, 2008
当院にて, 2001年6月~2005年7月に加療し6ヵ月以上経過追跡可能であった鎖骨遠位端骨折のうち, 手術を施行したCraig分類typeⅡa, Ⅱb計25例の成績を検討した. 内固定の内訳は肩鎖関節プレート15例, スコーピオンプレート10例である. 調査項目はX線評価, 臨床評価(JOA score)を用いた. 全例で骨癒合が得られ, 臨床成績はJOA score 65点満点中平均60.9点と良好であった. 最終診察時X線像で肩鎖関節亜脱臼を4例に認め, そのうち3例に肩鎖関節部に運動時痛を認めた. これらの障害はスコーピオンプレート使用例に多く発生していた. <br>