著者
大野 正巳 近藤 清治
出版者
The Ceramic Society of Japan
雑誌
大日本窯業協會雑誌 (ISSN:03669998)
巻号頁・発行日
vol.47, no.553, pp.3-7, 1939

本報に於て著者等は能登半島一帶に多量に埋藏されて居る珪藻土の産状を, 關係産地の地質學的從來の研究を引照綜合しこれに著者等の實地踏査の際に採取したる試料に就て分析せる化學成分より説明し, その産地として代表的なる輪島及和倉附近の珪藻土に就て研究せる顯微鏡的觀察の結果を報告してその一般的品質に就て論じた。<br>終に本研究を發表するに當り, 實驗に關し多大なる御援助を賜りし東京工業大學窯業學科末野悌六・山内俊吉兩氏, 地質學的方面に御教示を得たる第四高等學校望月勝海氏竝に東大地震研究所大塚彌之助氏に深き感謝の意を表する。尚本研究の一部は著者の一人大野が文部省内地研究員として東京工業大學窯業學科に留學中行へる研究の一部であることを附記する。