著者
速水 悠太郎 原田 二郎 河 源
出版者
日本泌尿器内視鏡学会
雑誌
Japanese Journal of Endourology (ISSN:21861889)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.192-195, 2017 (Released:2017-10-17)
参考文献数
13
被引用文献数
2

症例は60歳代, 女性. 数ヶ月前から右側腹部痛を繰り返し当科受診となった. 右尿管結石を疑いCT検査を施行したところ, 右水腎症及び下部尿管までの水尿管を認めたが, 結石は認められなかった. 逆行性尿管造影 (RU) 検査にて右下部尿管にcurlicue signを認め, 尿管坐骨孔ヘルニアと診断した. 腹腔鏡下に坐骨孔と尿管の間にメッシュを設置・固定した. 術後合併症を認めず, 現時点で再発を認めていない. 尿管坐骨孔ヘルニアに対する外科的治療法について考察した.