著者
佐藤 甲葵 道下 幸雄 小林 茂 樋口 和人 勝間 ひでとし
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会年次大会講演予稿集 (ISSN:09191879)
巻号頁・発行日
no.27, pp.229-230, 1991-07-28

本研究は将来のホログラフィ立体テレビをめざして, 現在入手できる液晶表示デバイスを用いてホログラフィテレビジョンシステムを構築し, その入力系, 伝送系, 出力系の特性について検討する.そのためにホログラフィ基礎実験システムを作成し, それを用いてリアルタイムホログタムを作成し, 更にテレビ信号の伝送系を用いて伝送し, コントローラを介して液晶パネルにホログラムとして表示したものに, 再生用のレーザを照射して実時間で像を再生した.in-lineホログラムとなっているために再生像は0次透過光に重なっており, そのために再生像のS/Nが非常に低下している.また再生像には高次の像が同時に現れているのがわかるが, 再生像の結像位置と回折光の結像位置がずれていることを利用して, 回折光の結像位置に空間的フィルタを設置して透過光および回折光を除去することができた.