著者
遠藤 侑介
雑誌
夏のプログラミング・シンポジウム2012「ビューティフルコード」報告集
巻号頁・発行日
pp.47-58, 2013-01-11

本稿は,実用性の観点を排除してプログラミング本来の美しさを追求する「超絶技巧プログラミング」を提案する.このプログラミングにおいては,実用上意味のない目的や制約を設定し,それを充足するプログラムを書く方法を開発する.さらに,Ruby における超絶技巧プログラミングの実例を,その実装技法の解説と共に2 つのテーマに分けて紹介する.1 つはself-descriptive なRuby プログラム,もう1つは使用可能文字を制限したRuby プログラムを書く方法である.これらの事例を通して超絶技巧プログラミングの魅力を示し,また,プログラミング言語Ruby の神秘性の一端を解き明かす.