- 著者
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志貴 美麗
遠藤 元宏
大江 真司
- 出版者
- 金原出版
- 巻号頁・発行日
- pp.176-179, 2016-02-01
82歳女。数年前より限局皮膚硬化型強皮症に対してプレドニゾロン、抗血栓薬内服による加療中であった。2013年10月、右第1趾化膿性爪囲炎のため当科を初診し、側爪郭にコットンパッキングを施行し、抗菌薬の内服を開始したが徐々に潰瘍化し、周囲に紫斑が拡大したため、11月入院となった。採血にてCRP高値を認めたため、抗菌薬の内服を継続し、足趾の潰瘍にはトラフェルミンスプレーとアルプロスタジル、アルファデクス軟膏の外用、血管拡張剤の点滴を開始した。しかし、潰瘍は黒色化し、間質性肺炎の悪化、MRSA肺炎・心不全を併発し、12月に死亡した。