- 著者
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邱 嘉仁
酒井 清
隆島 史夫
- 出版者
- Japanese Society for Aquaculture Science
- 雑誌
- 水産増殖 (ISSN:03714217)
- 巻号頁・発行日
- vol.39, no.4, pp.343-351, 1991-12-15 (Released:2010-03-09)
- 参考文献数
- 16
- 被引用文献数
-
2
1988年9月から1989年8月までの間, 印旛沼におけるオオクチバスの産卵期, 卵形成過程および精子形成過程を組織学的に調べるとともに, LHRH-aによる催熟促進や低温処理による3倍体魚の作出を試み, 以下の結果を得た。1) 組織学的に本種の卵母細胞の発達過程は10期に分けられた。2) 組織学的に本種の精子形成の発達過程は3期に分けられた。3) 卵母細胞の発達様式は非同期発達型に属した。4) 産卵期は排卵痕の出現時間より4月下旬から6月上旬と推定された。5) 精子形成には春と秋の年2回のピークが認められた。6) 体重1kgあたり15~80μgのLHRH-aコレステロールペレットを腹腔内に投与することにより, 投与後31.5~55時間で排卵させることができた。7) 媒精後3~7分経過時に0℃の低温に受精卵を20~30分間浸漬することにより, 3倍体魚の作出が可能であった。