著者
郡 ハルミ
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.520-526, 2021 (Released:2021-12-24)
参考文献数
17

目的:立位バランスに必要な足底部の皮膚感覚と足趾力を高めるためのフットマッサージを介護予防の必要な在宅高齢者に行い,効果について検討した.方法:デイサービスを利用する在宅高齢者11名に,フットマッサージを週2回,2ヵ月間行った.皮膚感覚はモノフィラメント,足趾力は足趾力測定器を用い,立位バランスは開眼片足立ち時間を測定し,前後比較分析を行った.結果:2か月間で皮膚感覚は91%以上の閾値が低下し(p < 0.05),足趾力は全員が向上した(p < 0.05).開眼片足立ち時間も82%が延長した(p < 0.05).フットマッサージの揉みほぐしで感覚受容器の情報入力が改善し,足趾運動で足趾筋力が強化したことや,開眼片足立ち時間の延長によって立位バランスの改善が示唆された.結論:介護予防の必要な在宅高齢者の転倒予防支援として,フットマッサージは有効となる可能性がある.