著者
郭 斑 松本 哲也 古城 則道
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.94, no.23, pp.123-130, 1994-04-23
被引用文献数
2

従来のCAIシステムでは、学習者へ提示する問題はあらかじめ教材の作成者が用意している場合が多い。これは、常に学習者の能力状態や認知状態を把握しなければならない知的CAIシステムにおいては不十分である。本稿では、教材記述ための課題説明文や関連用語説明文から質問やテストに適切な問題を自動的に生成する方法について検討する。本手法は、学習者の現在の認知状態や学習履歴や設問目的や学習能力などを考慮し、問題生成を行うため、適切なテスト問題によって学習意欲を維持しながら学習を円滑に進めることができ、少ない設問のやり取りによって学習者のさまざまな固有特性や能力などが把握できる。本手法で用いる問題の型としては、各学習形態に利用しやすい多肢選択、穴埋め問題にしている。