- 著者
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酒井 與喜夫
湯沢 昭
- 出版者
- Japan Society of Civil Engineers
- 雑誌
- 土木学会論文集 (ISSN:02897806)
- 巻号頁・発行日
- vol.1996, no.551, pp.1-10, 1996-11-21 (Released:2010-08-24)
- 参考文献数
- 9
一般住宅の冬季の降雪対策や, 道路行政における除雪・排雪計画を策定する上で, 降雪・積雪予測は不可欠である. しかし, 気象予測の観点から見た場合, 1週間以内の短期や中期予測に関しては実用的な状況にあるが, 1カ月以上の長期予測はその予測の地域的な広がりや予測精度の観点から見た場合, 必ずしも満足のいく結果とはなっていない. 雪国には, 古来より気象にまつわる諺が多くある. その中の1つに「カマキリが高い/低い位置に産卵すると大雪/少雪」と言うのがある. 本研究は, カマキリの卵ノウ高さからその年の最大積雪深を予測しようとするものであり, その予測結果についての時系列的な検証と, 実際の予測方法の提案を行うものである.