著者
酒見 真歩 中桐 斉之
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.571-572, 2020-02-20

大学生の約9割が先延ばし行動を経験している、と言われている。先延ばし行動の改善には、タスクのハードルを下げることが一番有効であるのではないか、と予想した。そこで、タスクを細分化し、サブタスクをこなすごとにポイントが貯まり、貯まったポイントを使って自分が設定したご褒美と交換することができる、といった簡単なゲーミフィケーション要素を含むタスク管理システムによる実験を行ったところ、タスクの早期着手に効果があることが明らかになった。しかし、タスクの早期完了の効果は得られない点、現実のご褒美に改善の余地がある点が明らかになった。そこで、本研究ではタスクの早期完了に焦点を当て、システムの改善・実験を行い、本システムの使用によって 、先延ばし行動改善に効果が期待できるのかどうかを明らかにする。