著者
野村 憲一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.7, pp.1561-1567, 2008 (Released:2012-08-02)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

染色体・遺伝子検査は,悪性リンパ腫の診断に有用である.遺伝子検査は,良悪性の鑑別に用いる.免疫グロブリン遺伝子,あるいはT細胞レセプター遺伝子の再構成はサザンブロッティングで検出する.染色体異常は,組織診断に重要なエビデンスとなる.染色体解析は,通常,G染色法で行う.SKYやFISHを併用することで,より詳細な情報を得ることも可能である.染色体・遺伝子検査は,治療法の選択や予後の推定にも有用である.