著者
金 琄淑
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Seitoku University, Bulletin of Seitoku University Junior College (ISSN:21876843)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.49-56, 2019

要旨 本研究は、日本と韓国の小学校英語カリキュラムの評価を両国の中学校教員1,167 名への質問紙調査をもとに明らかにしたものである。分析の結果、両国の英語授業で教員が感じる生徒の様子では、小学校英語カリキュラムの影響がみられた。「教科型」の韓国の小学校英語の方が中学校1年生の英語にスムーズに移行していた。一方、日本の「外国語活動」は「英語への慣れ親しみ、異文化間コミュニケーションの基礎」に、韓国は英語技能と関わる部分に小学校英語学習の高い有用感がみられたが、韓国の「英語力の格差」が89%で、51.5%の生徒が小学校の段階で英語に興味をなくしていることは示唆するところが大きい。さらに、両国とも中学校英語教員は異文化間コミュニケーション能力が高く、小学校英語教育は「日常生活上、通常のコミュニケーションができる程度を目標にし、英語への興味や外国人と接する経験を中心に行うのが望ましい」と考えていた。