著者
金 釗立 木本 晴夫
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.78, 2013 (Released:2013-06-20)

イタリック体は欧文書体の一つとして、引用、強調など様様な場所で活用されている。しかしながら、漢字ではイタリック体が無いため、欧文イタリック体に対応する書体がない。本稿はイタリック体の有用性に気づき、欧文イタリック体と伝統漢字書体を比較し、考察を行った:合計22書体の漢字書体と欧文書体の印象アンケートを行った。アンケートの結果い基づいて更にSD法で分析を行った。結果として、欧文イタリック体の印象特徴を得た上、その印象に近い伝統漢字書体も知った。また、書体の主の三つの因子も得て、書体の座標地図を作ることもできた。最後に漢字イタリック体の試作を挙げてみた。