著者
郭 潔蓉 杉本 雅彦 森下 一成 金塚 基
出版者
学校法人 三幸学園 東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.181-189, 2021-03-31 (Released:2021-05-26)

本報告は、2018年4月より2019年3月までに実施された「足立区菓子業界の魅力発信事業」において、東京商工会議所と足立区の菓子業界団体と東京未来大学との協働により行った産学連携事業を活用した実践型教育の事例報告である。足立区の地場産業である菓子業界を取り上げ、その伝統と文化を国内外に情報発信を行うことで足立ブランドの魅力を広く伝えることを目指した本事業は、学生参加型の産学連携事業としても、実践型教育としても新しい試みであり、学生にとっても得られる知見が多い事業であったことは特筆すべきである。本連携事業がどのような背景で発足し、事業を推進する過程においてどのような成果と課題が得られたのか、本稿において報告を行うものとする。
著者
金塚 基
出版者
学校法人 三幸学園 東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.29-36, 2020-03-31 (Released:2020-05-21)

本稿は、特別活動の教育理念の明確化を目的として、その学習指導要領ならびに関連する社会環境の変化を捉えた上で、集団的な応援活動のあり方をひとつの事例として取り上げ、その教育理念と実践との間に存在する今日的な課題について考察した。今日のように多文化・多様化した日本の学校では、単一性の高い集団的な枠組みのなかで行われる応援活動によって、逆に生徒たちに不平等や格差の容認、多様性の否定や偏見の形成といった学習効果を与えてしまう可能性がある。集団的な応援活動には、これまでの歴史的な伝統文化や環境要因のアドバンテージに基づくものではなく、より系統立てられた調和や実践からの成果に基づく集団的な凝集力が必要といえる。