著者
上山 和子 岡本 直行 金山 時恵 松本 百合美 芝﨑 美和 山本 智恵子 井上 信次 斎藤 健司
雑誌
新見公立大学紀要
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.43-48, 2021-12-25

本研究は、2020年度に入学した保健医療福祉系の学生を対象に新型コロナウイルス感染症による新しい生活様式とマスク着用を取り入れた学修生活に対する生理的(体温・経皮的動脈血酸素飽和度・脈拍)変化を明らかにすることを目的に準実験調査を実施した。その結果、A大学の学生は坂を利用して登下校を行っており、特にマスク着用中の登校で大学内の各建物の到着時には、体温、経皮的動脈血酸素飽和度の値の変化は見られなかったが、脈拍数は上昇していた。このことより、マスクの着用による生理的影響は少ないものも、今後も新しい生活様式の中で適切なマスクの着用を促す必要性が示唆された。
著者
金山 時恵
出版者
新見公立短期大学
雑誌
新見公立短期大学紀要 (ISSN:13453599)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.39-44, 2008
被引用文献数
1

子どもたちの発育には,早寝早起きの生活リズムの確立や十分な睡眠の確保が重要である。A市における幼稚園児と保育園児の起床時間は7時が,就寝時間では22時が最も多くみられた。幼稚園児の就寝時刻では,18時30分から23時の差がみられ,保育園児では20時から23時の差がみられ,23時に就寝する幼児は11名であった。就寝時間は両者において有意差がみられた。また,22時以降に就寝する児は2〜3名と数名ではあるが2歳からみられ生活リズムが夜型化していた。幼少期から望ましい生活リズムや生活習慣を獲得することは,子どもの将来の健康にとって重要である。今後はさらに,文部科学省がはじめた子どもの生活習慣改善のための「早寝・早起き・朝ごはん」を家族全員で意識し取り組むことから始めることも必要であると考える。また,両児とも遊び場所は家の中での遊びがほとんどであった。遊びは,子どもたちが成長発達していく上でのエネルギーの源であり,遊びを通して多くの社会性を身につけ多くのことを学び自立していくものである。子どもたちの安全を守りながら,大人も一緒に遊んであげているというスタンスではなく,大人の趣味や得意な遊びを取り入れて積極的に遊びを楽しむ姿勢を持つことが必要である。